2013年8月11日日曜日

IDEC2013コロラド ⑧ スガタ・ミトラ

 スガタ・ミトラは欧米で最も注目されている教育改革者の一人です。NHKでも彼の実践が紹介されたそうです。カリキュラムのように大人が子どもの関心に基づかない教育を押し付けることに疑問を持ち、子どもが関心のあることを自分たちのやり方で取り組む学び方を広めています。彼の方法は、インターネットにつながったコンピューターを子どもが複数で相談しながら使いこなしていくところにあります。IDECの常連のヤコブ・ヘクトさんと一緒にIDECでワークショップを開きました。

2013年8月10日土曜日

IDEC2013コロラド ⑦ 歴史

今年のIDECでは全大会をするホールの後ろの壁にIDECの歴史の表示がありました。1993年にイスラエルで始まったIDECですが、その中で2回、イスラエルとパレスティなの紛争が激化して取りやめになった年と、韓国で新型インフルエンザが猛威を振るったために取りやめになった年があったため、今年の大会は公式には19回目のIDECとなります。イスラエルはその後2010年に開催し、韓国は来年開催することになっていて、やはり開催する熱意は実現するんですね。2000年は東京の開催で、今でもいい大会だったと参加者に言ってもらえることがあります。

IDEC2013コロラド ⑥ 歌

IDECは話し合いが多いのですが、そればかりではありません。歌や踊りを紹介するワークショップがあったり、ヨガや太極拳を体験する時間もあったりもします。今年の大会では朝8時半から歌や踊りを一緒にしようという時間が設けられました。この写真は2015年に大会開催が決まったニュージーランドから来た人たちがマオリ語の歌と踊りを教えているところです。そう言えば、ブラジルの大会ではスペインからの参加者がストーリーのあるヨガを教えてくれました。

2013年8月8日木曜日

IDEC2013コロラド ⑤ 今年の特徴

 今年の運営にはいくつかの特徴があります。一つは、毎朝開かれるコーヒートークという時間です。今年は基調講演のような個人の講演がありません。その代わり、毎朝4人の演者によるシンポジウムのようなものを行ないます。ビジョンとか行動とか抽象的なテーマで話し合われます。あたかもオーディエンスがいないかのように4人の演者だけで質問も受け付けずに話して、話の終わりに演者がその日、どのワークショップに参加するのかを言って質問したい人はその後のワークショップやその前後でするという企画です。このコーヒートークを朝の初めの時間において、参加者がその日のテーマについてインスピレーションを得てその日のワークショップに参加するという意図です。写真は今朝のコーヒートークです。
  もう一つの特徴はメディアの活用です。Facebookやツイッターを盛んに活用し、ワークショップの中で使うこともあります。ネットの動画配信も活用しています。IDEC運営委員会とコロラド大学のコラボレーションです。2つ目の写真はビデオの取材を受けている時のものです。新しいメディアを積極的に活用しています。

2013年8月7日水曜日

IDEC2013コロラド④ サンズスクール

2011年にIDECを開いたイギリスのサンズスクールのワークショップがありました。子ども3人、OBが2人、スタッフが2人参加していました。サンズスクールは1987年にイギリスの南西で始まったフリースクールですが、前身ともいえるフリースクールからの連続性があり、1930年代から流れがあるフリースクールといえるフリースクールです。最近やり方を変えたところがあるそうで、学びに力を入れるようになり、強制ではないのだそうですが、1学期間は出席することにした講座には参加し続けるということにしたそうです。サンズの変化は注目されているようで、カナダにもうわさが流れているとかでカナダのフリースクールの代表も聞きに来ていました。

2013年8月6日火曜日

IDEC2013コロラド③ パッチワークスクール・続

パッチワークスクールは建物の中も庭もとても気持ちよく片付いていて心地のいい空間でした。あまりにきれいなので、一緒に訪問したカナダのウィンザーハウスやサンタフェのテュートリアルスクールのスタッフの人と、どうしてこんなにきれいなんだろう!と驚いたくらいです。そこで、秘訣は何ですか?と聞いたところ、片付けたばかりだということもあるそうですが、なかなかしっかり普段から片づけを大事にされていました。遊び道具を思い切り広げてそのままにしておくと他の子が遊びにくかったり、ランチが食べにくくなったりということがあるそうで、たびたびミーティングで相談して片付けの方針を子どもたちが共有しているのだそうです。写真のバインダーはミーティングで場の使い方やペットに関する決まりをまとめていつでも見られるようにしているものです。開いているページの左側には遊んでいて作っているものをとっておきたい場合の合意が書かれています。丁寧に相談しながら気持ちのいい空間を作っているんですね。

IDEC2013コロラド② パッチワークスクール

今日は主催団体のパッチワークスクールに行きました。パッチワークスクールはIDEC会場のコロラド大学から30分ほど路線バスで行った閑静な郊外にあります。近くには公立の中学校などもあり、文教地区なのかもしれません。2007年に設立された比較的新しいフリースクールで、1歳から12歳までの子どもが80人通っています。1週間に5日通う形だけでなく、ホームスクーリングと組み合わせて週に2日通うこともできます。3つの年齢グループがあって、それぞれに建物があり、庭もあります。とてもきれいな素敵なキャンパスでした。

2013年8月4日日曜日

IDEC2013コロラド①


 毎年世界の各地で開かれているIDEC(日本では世界フリースクール大会と呼ばれています。直訳は国際デモクラティック教育大会)は、今年はアメリカのコロラド州で開かれます。パッチワークスクールという地元のフリースクールを中心に開催されます。コロラドは西海岸から内陸に入ったロッキー山脈のふもとにあり、大会が開かれるボルダーも標高が五千数百フィートとかで、高地の気候なのだそうです。会場はコロラド大学で、学生寮に宿泊します。山が見える町というのが特長だそうで、キャンパスからも山が見えます。もう一枚の写真は寮の部屋です。ベッドが2つの二人部屋なのですが、ベッドの高さが不思議な高さです。